完璧帰趙
読み方
かんぺき きちょう意味
借りた物・預かった物を少しも傷つけず、完全な状態で持ち主に返すこと。また、困難な交渉や任務を首尾よく果たして無事に帰ること。今日の「完璧(完全で欠点がない)」の語源にも関わる語。由来
中国・前漢の司馬遷『史記』廉頗藺相如列伝に基づく故事。成立は前1世紀ごろ(およそ紀元前91年ごろ)。戦国時代の趙の宝玉「和氏の璧」を秦が十五城と交換しようとした際、藺相如が秦王の不誠実を見抜き、璧を傷一つなく趙へ持ち帰らせた故事から。「完」は欠けず完全なこと、「璧」は円形の玉を指す。備考
古典由来の硬い表現で、日常会話ではまれ。単なる「完全無欠」の意味なら通常は「完璧」を用いる。故事を踏まえた文章・スピーチ向き。例文
- 友人から借りた貴重な初版本を、完璧帰趙で返すために専用ケースに入れて運んだ。
- 海外展に貸し出された国宝級の工芸品は、展示終了後、完璧帰趙を果たした。
- 交渉役の彼は、相手の無理な要求を退け、資料も権利も失わずに完璧帰趙した。
- レンタル機材は高価なので、使用後は点検して完璧帰趙を心がけてください。
- 難航した出張だったが、契約書を守り抜き、会社の重要データも無事に持ち帰って完璧帰趙と言える成果だった。
類義語
- 無事返却
- 原状回復
- 使命達成
- 璧を完うして趙に帰す
- 完璧
対義語
- 毀損紛失
- 破損返却
- 借物横領
- 任務失敗