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安車蒲輪

読み方

あんしゃ ほりん

意味

地位の高い者が、学徳や才能のある人を深く敬い、手厚く待遇して招くこと。とくに、世に出ていない賢者や有識者を、礼を尽くして官職や顧問などに迎えることのたとえ。

由来

中国前漢の『漢書』儒林伝などに見える故事に由来する。武帝が高齢の儒者・申公を朝廷へ招く際、腰掛けやすい安車を与え、さらに車輪に蒲を巻いて揺れを和らげた蒲輪を用いたという。そこから、賢者を鄭重に迎える意味になった。時代は紀元前2世紀ごろ。

備考

非常に硬い文章語で、現代の日常会話ではほぼ使わない。歴史談・評論・式辞で、人材を礼遇して迎える比喩として使われる。「安車蒲輪の礼」の形が一般的。

例文

  • 新社長は、業界の重鎮を安車蒲輪の礼で顧問に迎えた。
  • 町は郷土史研究の第一人者に対し、安車蒲輪ともいうべき厚遇で講演を依頼した。
  • 在野の学者を安車蒲輪で招く姿勢が、その大学の懐の深さを示している。
  • 政府は改革のため、専門家を安車蒲輪の礼をもって政策会議に招いた。
  • 彼は恩師を安車蒲輪で迎える覚悟で、何度も自ら足を運んだ。

類義語

  • 礼賢下士
  • 三顧之礼
  • 蒲輪之招
  • 握髪吐哺

対義語

  • 門前払い
  • 冷遇
  • 傲慢無礼

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