安心立命
読み方
あんじん りつめい意味
仏教で、迷いや不安を離れ、心を安らかに定めて自分の運命・天命を受け入れること。転じて、何事にも動じず、落ち着いて生きる境地や態度をいう。単なるあきらめではなく、納得して心を定めるという含みがある。由来
正確な初出年は不詳。中国で用いられた「安身立命」に関係する仏教・思想上の表現がもととされ、日本では中世以降に仏教語として「安心立命」の形で広まったと考えられる。「安心」は仏法によって心が定まること、「立命」は天命・生のあり方を確立することを指す。備考
仏教由来のやや硬い語で、会話より文章・講話・評論で使われやすい。「安心」は仏教語では「あんじん」と読み、「あんしんりつめい」という読みも広く行われる。例文
- 長い闘病の末、彼は安心立命の境地に達し、残された日々を穏やかに過ごした。
- 禅の修行は、名利に振り回されず安心立命する心を養うことを目指す。
- 突然の左遷にも彼は安心立命し、新しい環境で黙々と働き始めた。
- 老師は、安心立命とは現実から逃げることではなく、生を引き受けることだと説いた。
- 変化の激しい時代にあっても、安心立命の姿勢を保つのは容易ではない。
類義語
- 泰然自若
- 明鏡止水
- 平常心
- 安分守己
対義語
- 疑心暗鬼
- 心乱如麻
- 右往左往