夫唱婦随
読み方
ふしょう ふずい意味
夫が先に考えや方針を示し、妻がそれに従うこと。また、そのように夫婦が調和して家庭を保つという考え方を表す。現代では、夫を主、妻を従とする古い家父長的な価値観を含む語として受け取られることが多い。由来
中国の道家系の書『関尹子』三極篇に見える「夫者倡、婦者随」(夫は唱え、婦は随う)に由来する。「唱」は先に言い出す・導く意、「随」は従う意。『関尹子』は周代の関尹に仮託されるが、現行本の成立時期は不詳で、少なくとも宋代以前には流布していたとされる。備考
古典的・保守的な夫婦観を示す語。現代では性別役割分担や家父長制を連想させるため、肯定的に使うと古風・差別的に響く場合がある。例文
- 祖父母の世代では、夫唱婦随を理想の夫婦像と考える人も少なくなかった。
- 彼は夫唱婦随を当然視していたが、妻は対等に話し合う関係を望んでいた。
- 昔の家庭訓には、夫唱婦随を説く言葉がよく見られる。
- 夫唱婦随というより、二人で意見を出し合って決めるのが私たちのやり方だ。
- その映画は夫唱婦随の美徳を描いているが、現代の観客には古風に映るかもしれない。
類義語
- 夫婦和合
- 琴瑟相和
- 比翼連理
- 偕老同穴
- 鴛鴦之契
対義語
- 婦唱夫随
- 夫婦反目
- 同床異夢
- 男女同権