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天地玄黄

読み方

てんち げんこう

意味

「天は黒く奥深い色を帯び、地は黄色い」という古代中国の宇宙観を表す語。天地のありよう、または天地が分かれたばかりの原初的・壮大な世界の姿を象徴的に述べる四字熟語。

由来

中国南北朝時代、梁の武帝期に周興嗣が作ったとされる『千字文』の冒頭句「天地玄黄、宇宙洪荒」に由来する。成立は6世紀前半(500年代前半)ごろとされるが、正確な年は不明。さらに『易経』坤卦文言伝の「天玄而地黄」という表現を踏まえた句とされる。

備考

日常会話ではほとんど使われず、漢詩・書道・古典教養の文脈で用いられる。『千字文』冒頭として有名で、字句そのものの意味より典故性が重視される。

例文

  • 書道展では、『天地玄黄』の四字を力強く書いた作品がひときわ目を引いた。
  • 彼は古典の授業で、『天地玄黄』が『千字文』の冒頭に置かれた理由を説明した。
  • 夜明け前の山河を眺めていると、まるで天地玄黄の世界に立っているような気がした。
  • この漢詩は、天地玄黄の壮大な宇宙観を背景にして読まなければ味わいが薄れる。
  • 碑文の最初に刻まれた『天地玄黄』の語から、作者の古典への深い敬意が感じられる。

類義語

  • 天玄地黄
  • 天地開闢
  • 宇宙洪荒

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