天保九如
読み方
てんぽう きゅうじょ意味
人の長寿・幸福・繁栄をめでたく祝って祈ること。また、そのような大きな祝福を表す語。『詩経』の「天保」にある九つの「如」の比喩に基づき、福や寿命が山や川、月日、松柏のように長く尽きないことを願う表現。由来
中国最古級の詩集『詩経』小雅の「天保」に由来する。成立は中国・周代で、詩篇の原形はおおむね紀元前11〜前7世紀ごろ、編纂は前6世紀ごろとされる。詩中で山・丘・川・月・日・南山・松柏などにたとえて寿福を祝う九つの「如」が並ぶことから、「天保九如」という語が生まれた。備考
現代の日常会話ではほとんど使われず、漢詩・書道・祝辞・古典解説などで見られる文語的表現。日本の元号「天保」と混同しやすいが、ここでは『詩経』の篇名を指す。例文
- 祖父の白寿を祝う席で、家族は天保九如の願いを込めて杯を交わした。
- 祝賀の掛け軸には、力強い筆致で『天保九如』の四字が記されていた。
- 古典文学の授業で、先生は天保九如を『詩経』に由来する祝福の語だと説明した。
- 恩師の賀寿にあたり、私は天保九如の心をこめて祝辞を述べた。
- その書家は、長寿と繁栄を願う作品として天保九如を揮毫した。
類義語
- 万寿無疆
- 福寿康寧
- 延年益寿
- 長命富貴
対義語
- 盛者必衰
- 栄枯盛衰
- 諸行無常