天人合一
読み方
てんじん ごういつ意味
天と人間、自然と人間は本来ばらばらではなく、深く結びつき一体であるという考え。宇宙や自然の秩序と人の心・行いが対応し、調和してこそ理想的な状態になる、という東洋思想・儒教思想で用いられる語。由来
中国思想に由来する語。天と人との関係を説く考え自体は先秦時代(紀元前5〜3世紀ごろ)の儒家・道家思想に見られる。成語としての「天人合一」は、北宋の儒者・張載の思想、特に『正蒙』などに見える表現として知られ、11世紀ごろに体系化されたとされる。備考
日本語では日常会話よりも、哲学・中国思想・宗教・建築・環境論などの文脈で使われることが多い。読みは一般に「てんじんごういつ」。例文
- この庭園は、山水と建物を一体化させることで天人合一の思想を表している。
- 古代中国の宇宙観を学ぶうえで、天人合一は欠かせない概念である。
- 彼の建築論には、自然環境と人間生活の調和を重んじる天人合一の発想がある。
- 天人合一を説く思想では、人の道徳的行為も天地の秩序と無関係ではないと考えられる。
- 現代の環境問題を考える際にも、天人合一の理念は示唆に富んでいる。
類義語
- 天人一致
- 万物一体
- 物我一体
- 天人相応
対義語
- 天人相分
- 人定勝天