大智若愚
読み方
たいち じゃくぐ意味
非常に知恵のある人ほど、その才知をむやみに表に出さず、一見すると愚かで鈍い人のように見えるということ。また、真に賢い人は謙虚で落ち着いており、軽々しく自分の賢さをひけらかさない、というたとえ。由来
中国由来の成語。北宋の蘇軾が欧陽修の引退を祝った文章『賀欧陽少師致仕啓』(11世紀後半、1071年ごろ)に見える「大勇若怯、大智如愚」が典拠の一つとされる。日本では『大智如愚』と並んで『大智若愚』の形も用いられ、真の知者は外見上は愚者のように見える、という意味で定着した。備考
褒め言葉として使うことが多く、見かけが地味・鈍そうでも本質は非常に賢い人を指す。実際に愚かだと断じる語ではない。『大智如愚』とすることもある。例文
- 彼は普段は目立たないが、肝心な場面で最善の判断を下すあたり、まさに大智若愚だ。
- 祖父の無口で飾らない生き方には、大智若愚の境地が感じられる。
- 新任の部長は知識をひけらかさず、最後に核心だけを示すので、大智若愚の人だと評判だ。
- 彼女を頼りなく見ていたが、交渉の場で全員を納得させる姿を見て、大智若愚とはこのことだと思った。
- 本当に優れた指導者には、大智若愚のように自分を前面に出しすぎない姿勢が求められる。
類義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 守愚蔵拙
- 大巧若拙
対義語
- 大愚若智
- 小賢しい
- 浅知恵