大敵当前
読み方
たいてき とうぜん意味
強力な敵や大きな危機が目前に迫っていること。転じて、勝負・仕事・交渉などで、油断できない難局や正念場に直面している状態をいう。非常時だからこそ、内輪もめや私情にとらわれてはいられない、という含みで使われることも多い。由来
「大敵」は手ごわい敵、「当前」は目の前に迫ることを表す漢語で、中国の漢文的表現に由来すると考えられる。明確な初出は未詳だが、日本では明治後期から大正期(1900年前後)に軍事・新聞文体で広く用いられ、その後、一般に『重大な局面に直面する』という比喩的な意味でも使われるようになった。備考
もとは軍事色の強い語。現代ではスポーツ、受験、企業競争などにも比喩的に使うが、日常会話ではやや硬い表現。『危機が目前に迫る』『正念場だ』などと言い換えられる。例文
- 大敵当前の局面で、部内の小さな対立にこだわっている余裕はない。
- 監督は試合前に「大敵当前だ、守りを固めろ」と選手たちを引き締めた。
- 会社は海外勢との競争という大敵当前の状況にあり、改革を急いでいる。
- 歴史小説では、大敵当前にもかかわらず将が冷静さを失わない姿が描かれる。
- 試験本番を目前にした彼は、大敵当前の覚悟で毎日机に向かった。
類義語
- 危急存亡
- 一触即発
- 危機一髪
- 正念場
対義語
- 天下泰平
- 平穏無事
- 安穏無事