回光返照
読み方
かいこう へんしょう意味
もとは禅語で、外に向いた心や知恵の光を自分に向け直し、自身の本性を見つめること。転じて、夕日の照り返しや、人・組織・物事が衰えや終末の直前に、一時的に元気や勢いを取り戻すこともいう。由来
もとは中国仏教・禅宗の語で、正確な初出は不詳だが、遅くとも宋代(960〜1279年)には用いられていたとされる。『回光』は外に向いた光をめぐらすこと、『返照』は自己を照らすことを表す。日本には鎌倉〜室町期ごろに禅語として受容され、のちに『夕日の照り返し』『終末前の一時的な元気や勢い』の意味へ広がった。備考
もと禅語。現代では『終末前の一時的な元気・勢い』をたとえる文学的表現として使うことが多い。病気や死を連想させるため、人物に対して使う際は配慮が必要。例文
- 医師は、祖父が急に食欲を取り戻したのは回光返照かもしれないと家族に説明した。
- 業績不振の会社が一時的に黒字化しても、それが回光返照に終わる可能性はある。
- 山の端に沈む夕日が湖面に照り返し、回光返照の美しい光景が広がった。
- 政権末期の支持率回復を、評論家は回光返照にすぎないと評した。
- 禅の修行では、心の光を外ではなく内に向ける回光返照が重んじられる。
類義語
- 死に花
- 最後の輝き
- 一時の盛り返し
対義語
- 衰微
- 沈滞
- 尻すぼみ