哀糸豪竹
読み方
あいし ごうちく意味
物悲しく響く弦楽器の音と、力強く鳴る管楽器の音。転じて、管弦の音楽、または盛んに奏でられる華やかな音楽をいう。宴席などで、さまざまな楽器が入り混じって鳴る情景を表す語。由来
中国・南宋の詩人、陸游の詩「長歌行」(12世紀ごろ)に見える「哀絲豪竹助劇飲」に由来するとされる。「絲」は弦楽器、「竹」は竹製の管楽器を指し、日本では字体を改めて「哀糸豪竹」と書かれる。備考
現代の日常会話ではほとんど使われず、漢詩・古典文学・雅楽的な情景を述べる文章語。単なる騒音ではなく、楽器による華やかな演奏を指す。例文
- 宴が始まると、広間には哀糸豪竹の調べが満ち、客たちは杯を重ねた。
- 古い絵巻には、貴族たちが哀糸豪竹を楽しむ雅な場面が描かれている。
- 劇場の幕が上がる直前、哀糸豪竹の響きが観客の期待を高めた。
- その祭りの夜は、笛や琴の音が重なり、まさに哀糸豪竹の趣があった。
- 静かな茶席を好む彼には、豪華な宴の哀糸豪竹は少し騒がしく感じられた。
類義語
- 管弦の楽
- 糸竹管弦
- 豪竹哀糸
- 音曲
- 管弦楽
対義語
- 無音
- 静寂
- 沈黙