和敬清寂
読み方
わ けい せい じゃく意味
茶道で重んじられる基本精神を表す語。和は人と人が仲よく和らぐこと、敬は互いに尊重し礼を尽くすこと、清は場や道具だけでなく心も清らかにすること、寂は執着を離れ静かで落ち着いた境地に至ることをいう。由来
千利休が説いた茶道の根本理念を表す語とされる。成立の正確な初出年は不詳だが、安土桃山時代後期(16世紀後半)には利休の茶の湯の精神として形づくられ、江戸初期の茶書『南方録』などを通じて広まった。禅の影響が強い。備考
主に茶道・茶の湯の文脈で使う語。日常会話ではやや硬く専門的だが、礼節・清潔・静かな心構えを重んじる姿勢の比喩として用いられることもある。例文
- 茶道部では、まず和敬清寂の精神を学ぶことから始める。
- 客を迎えるときは、和敬清寂を忘れずに一つ一つの所作を整えたい。
- 利休の教えである和敬清寂は、茶室の中だけでなく日常の人間関係にも通じる。
- その茶会には和敬清寂の心が行き届き、静かでやわらかな空気が満ちていた。
- 先生は『道具の値段よりも、和敬清寂の心で相手に向き合うことが大切です』と語った。
類義語
- 調和
- 敬意
- 清浄
- 静謐
対義語
- 不和
- 無礼
- 不浄
- 喧騒