和光同塵
読み方
わこう どうじん意味
自分の才知や徳の輝きをやわらげて隠し、世俗の人々の中に交わって目立たず生きること。転じて、聖人・賢者や仏・菩薩が本来の姿を隠し、衆生を救うために俗世に現れることもいう。由来
中国古典『老子』第四章・第五十六章の「和其光、同其塵」に由来する。『老子』の成立は諸説あるが、おおむね戦国時代末から前漢初期、紀元前4〜2世紀頃とされる。後に仏教でも、仏や菩薩が光を隠して俗世に現れる意で用いられた。備考
日常会話ではあまり使わない文語的・思想的な語。老荘思想と仏教の両方で重要な語で、単なる「目立たない」とは違い、高い徳や能力を前提にする。例文
- 彼は大学者でありながら、和光同塵の姿勢で町の人々と自然に交わっている。
- 新しいリーダーには、権威を振りかざさず和光同塵で現場に入る態度が求められる。
- 師は自らの才能を誇らず、和光同塵を実践するように静かに暮らした。
- この物語では、菩薩が和光同塵して貧しい旅人の姿で人々を救う。
- 彼女の謙虚な振る舞いは、まさに和光同塵という言葉にふさわしい。
類義語
- 同塵和光
- 韜光晦迹
- 韜光晦跡
- 大智如愚
- 隠才蔵徳
対義語
- 孤高不群
- 傲岸不遜
- 才気煥発