周而不比
読み方
しゅうじ ふひ意味
広く人々と親しく交わり、全体に配慮するが、特定の相手とだけなれ合ったり、私情で結びついたりはしないこと。えこひいきや派閥づくりをせず、公平で偏りのない態度をいう。由来
中国古代の儒教経典『論語』為政篇にある「君子周而不比、小人比而不周」に由来する。成立はおよそ紀元前5〜4世紀ごろ。孔子が、君子は広く人と交わっても私的に結託せず、小人は逆に身内びいきに偏る、と説いた語である。備考
『論語』由来のやや硬い漢語表現。日常会話より、人物評・教育・組織論・文章表現で使われやすい。単なる社交性ではなく、公平さと非党派性を含む。例文
- 彼は部下全員に同じように声をかける、周而不比の上司として信頼されている。
- 地域の代表には、周而不比の精神で住民全体の利益を考えてほしい。
- 友人は多いが派閥をつくらない彼の姿勢は、まさに周而不比といえる。
- 組織運営では、周而不比を忘れると、えこひいきだと受け取られかねない。
- 『論語』を読んで、周而不比という言葉の重みをあらためて感じた。
類義語
- 和而不同
- 公平無私
- 一視同仁
対義語
- 比而不周
- 党同伐異
- 偏頗