呉越同舟
読み方
ごえつ どうしゅう意味
仲の悪い者同士、または互いに敵対している者同士が、同じ利害や危機に直面したために、一時的に行動を共にしたり協力したりすること。もとは争っていた呉と越の人が同じ舟に乗り、嵐に遭えば助け合うというたとえで、対立関係でも共通の目的の前では協力せざるをえない状況をいう。由来
中国春秋時代(紀元前5世紀ごろ)の兵法書『孫子』九地篇に見える句に由来する。呉と越は長く争った国で、その人々も互いに憎み合っていたが、同じ舟で川を渡る際に嵐に遭えば、左右の手のように助け合うと説いた。そこから、敵同士でも利害が一致すれば協力するという意味で用いられるようになった。備考
単なる仲良しの協力にはあまり使わず、『敵対・不仲だが事情により共闘する』という含みをもつ。政治・外交・企業提携など、利害調整の文脈で使われやすい。例文
- 競合他社同士だが、海外市場では呉越同舟で規格統一を進めた。
- 災害対応の現場では、普段対立している団体も呉越同舟の関係になった。
- 与野党は選挙では争っていても、国難の前では呉越同舟であるべきだ。
- 部署間の対立は激しかったが、計画を成功させるために呉越同舟で乗り切った。
- 彼らの提携は友情からではなく、まさに呉越同舟にすぎない。
類義語
- 利害の一致
- 共同戦線
- 同舟相救う
対義語
- 犬猿の仲
- 水火不容
- 反目成仇