含飴弄孫
読み方
がんい ろうそん意味
飴を口に含みながら孫をあやして遊ぶという意から、老人が世事・官職・仕事などから離れ、家庭で孫をかわいがりながら穏やかに余生を楽しむこと。特に、政治や権力から退いて静かな老後を送る文脈で用いられる。由来
中国・後漢の明徳馬皇后の故事に由来する。『後漢書』「明徳馬皇后紀」(范曄編、南朝宋、5世紀前半成立)に、皇太后が「吾但当含飴弄孫、不能復知政事」と述べ、飴を含んで孫と遊ぶだけで、もう政治には関わらないという趣旨を示した話が見える。故事の舞台は後漢・建初年間ごろ、1世紀後半とされる。備考
古風で文章語的な表現。日常会話ではあまり使わず、老後の理想や引退後の穏やかな生活を格調高く述べるときに適する。例文
- 長年勤め上げた祖父は、退職後、田舎で含飴弄孫の日々を送っている。
- 彼は会長職の継続を求められたが、含飴弄孫を望んであっさり辞退した。
- 政界を退いた先生は、今では含飴弄孫という言葉そのままに、孫たちと穏やかに暮らしている。
- 忙しい経営者だった母も、最近は孫の世話を楽しみ、含飴弄孫の老後を満喫している。
- 老後は含飴弄孫で過ごすつもりだったが、地域活動に誘われてまた多忙になった。
類義語
- 悠々自適
- 悠々閑々
- 晴耕雨読
- 安楽な余生
- 隠居生活
対義語
- 老驥伏櫪
- 壮心不已
- 生涯現役
- 多事多端