含沙射影
読み方
がんさ しゃえい意味
遠回しに人を非難したり、はっきり名指しせずに悪口・中傷を言ったりすること。また、陰からひそかに人を陥れようとすること。直接攻撃せず、ほのめかしや暗示によって相手を傷つける態度をいう。由来
中国の古い伝説に基づく語。水中にすむ「蜮(よく)」または「短狐」という怪物が、口に含んだ砂を人の影に向けて射ると、その人が病になるとされた故事から。東晋の葛洪『抱朴子』登渉篇(4世紀前半ごろ)などに見え、そこから「陰険な中傷・暗示的な攻撃」の比喩になった。備考
かなり硬い漢語表現で、日常会話より評論・文章語向き。単なる悪口より「遠回し」「陰険」「暗示的」というニュアンスが強い。例文
- 彼の記事は特定の人物名を出していないが、明らかに政敵への含沙射影だ。
- 会議での彼女の発言は、同僚の失敗を含沙射影するようで、場の空気を悪くした。
- 匿名の投稿で含沙射影を繰り返すのは、健全な批判とは言えない。
- 上司は直接注意せず、雑談の中で含沙射影のように不満を漏らした。
- 文学作品では、権力者を名指しせずに含沙射影によって批判する手法が用いられることがある。
類義語
- 当てこすり
- 影射
- 暗に非難すること
- 誹謗中傷
- 暗箭傷人
- 指桑罵槐
対義語
- 正々堂々
- 公明正大
- 単刀直入
- 直言正論