反哺之孝
読み方
はんぽ の こう意味
成長した子が、幼いころに受けた親の養育や恩に報い、親を大切にして尽くすこと。特に、年老いた親をいたわり、世話をする孝行の心や行いをいう。由来
中国の故事に由来する語。「反哺」は、ひなが成長すると親鳥に口移しで餌を返すという伝承を指す。特に烏にその習性があるとされ、「烏に反哺の孝あり」と説かれた。出典の細部は諸説あるが、中国古代〜中世の漢籍・説話に見える思想で、正確な成立年は不明。備考
「之」は「の」と読む漢文訓読調の表記で、「反哺の孝」とも書く。やや古風・文語的で、日常会話より文章や式辞で使われやすい。例文
- 彼は退職後、故郷に戻って老いた両親を支え、反哺之孝を尽くした。
- 母に苦労をかけた分、これからは反哺之孝の気持ちで生活を助けたい。
- 成功して豪邸を建てるより、日々親を気遣うことこそ反哺之孝だと思う。
- 祖父母の介護を引き受けた父の姿に、反哺之孝の尊さを学んだ。
- 海外で働く彼女は、毎月仕送りを続け、遠くからでも反哺之孝を実践している。
類義語
- 孝行
- 報恩謝徳
- 反哺之情
- 烏鳥私情
- 報本反始
対義語
- 親不孝
- 忘恩負義
- 恩知らず
- 不孝