南橘北枳
読み方
なんきつ ほくき意味
住む土地や置かれた環境が変わると、人の性質・習慣・能力・結果なども変化するというたとえ。もとは、南では橘として育つ木が北では枳になるという意で、環境が物事の性質を左右することをいう。由来
中国の故事に由来する。『晏子春秋』に、春秋時代(紀元前6世紀ごろ)の斉の晏嬰が楚王に対し、「淮南の橘は淮北に移せば枳となる」と述べ、斉人が楚で盗人になったのは土地柄のせいだと切り返した話がある。成語としての成立時期は未詳だが、古代中国の故事に基づく。備考
やや硬い漢語表現で、日常会話より文章・講話・教養的な文脈で使われる。善悪どちらの変化にも用いられるが、環境の影響を強調する語。例文
- 同じ子でも育つ家庭や学校によって性格が変わるのは、まさに南橘北枳である。
- 温暖な土地では甘く実った果物が、寒冷地では味を落とした。南橘北枳とはよく言ったものだ。
- 彼は前の職場では無口だったが、新しい部署では生き生きしている。南橘北枳の好例だ。
- 人材育成では本人の資質だけでなく、環境の影響も大きい。南橘北枳を忘れてはならない。
- 海外で暮らすうちに価値観が大きく変わったという彼女の話に、南橘北枳の意味を実感した。
類義語
- 淮南之橘
- 橘化為枳
- 氏より育ち
- 孟母三遷
- 環境が人を変える
対義語
- 天性不変
- 生得不変