千鈞一髪
読み方
せんきん いっぱつ意味
ごくわずかな違いで大事故や破滅を免れるかどうかという、非常に危険で切迫した状態。一髪、つまり一本の髪の毛に千鈞もの重さがかかっているほど危ういことをたとえる。由来
「鈞」は中国古代の重量単位で、一鈞は三十斤。千鈞は極めて重いことを表す。原型は前漢(紀元前2〜1世紀ごろ)の『漢書』枚乗伝に見える「一縷で千鈞の重さをつなぐ」という比喩とされ、唐代(8〜9世紀)の韓愈「与孟尚書書」の「一髪引千鈞」に近い形が見られる。日本で四字熟語として定着した時期は不明。備考
文章語・改まった表現で、日常では「危機一髪」「間一髪」の方がよく使われる。「一発」ではなく、髪の毛を表す「一髪」と書く点に注意。例文
- 千鈞一髪のところで列車が停止し、線路に落ちた人は助かった。
- 登山中に足を滑らせたが、仲間がザイルをつかんで千鈞一髪の危機を脱した。
- 手術中に容体が急変し、医師たちは千鈞一髪の状況で判断を迫られた。
- 投資判断を誤れば会社が倒産しかねない、まさに千鈞一髪の局面だった。
- 彼女の通報があと少し遅れていたら、火災は隣家に燃え移る千鈞一髪の事態になっていた。
類義語
- 危機一髪
- 間一髪
- 一髪千鈞
- 累卵之危
- 危急存亡
- 風前之灯
対義語
- 安全無事
- 平穏無事
- 安穏無事
- 余裕綽綽