千里同風
読み方
せんり どうふう意味
すぐれた政治や教化が広く行き渡り、遠く離れた土地まで同じ気風・風俗になること。転じて、国や組織の隅々にまで秩序や理念が浸透し、人々の心やあり方がよく統一されているさまをいう。由来
中国の漢籍に由来する語で、後漢の班固が1世紀ごろにまとめた『漢書』王吉伝などに見える表現に基づくとされる。「千里」は遠く隔たった地域、「風」は風俗・気風の意。徳のある政治が全国に及び、どこでも同じ良い風俗になる、という意味から生まれた。備考
現代の日常会話ではあまり使われず、古典解説・評論・祝辞などで見かける文章語。ここでの「風」は風俗・気風の意で、字面どおり「風が同じ」という意味ではない。例文
- 名君の治世では、千里同風の理想がしばしば語られた。
- 法と教育が徹底され、国内は千里同風の観を呈していた。
- 地方間の対立を越え、千里同風の社会を築こうと改革が進められた。
- その企業は理念の浸透に成功し、海外拠点まで千里同風と言えるほど価値観が共有されている。
- 古典における千里同風は、単なる画一化ではなく、徳治の行き届いた状態を指す。
類義語
- 天下泰平
- 上下同心
- 万民一和
対義語
- 四分五裂
- 群雄割拠
- 天下大乱