千慮一失
読み方
せんりょ いっしつ意味
どれほど賢く、よく考える人でも、多くの考慮の中には一度くらい誤りや失敗があるということ。優れた人でも判断を誤ることがある、という戒めや慰めとして用いられる。由来
古代中国の成句「智者千慮、必ず一失有り」に由来する。前漢の司馬遷による歴史書『史記』淮陰侯列伝(紀元前1世紀ごろ成立)に見え、賢者でも千回考えれば一度は失敗する、という意味で伝わった。備考
「千慮の一失」ともいう。主に有能な人のまれな失敗を評する語で、相手を慰める場合にも使うが、皮肉に聞こえることもある。例文
- あの名将の采配にも千慮一失があり、終盤の交代策が裏目に出た。
- 社長の判断はいつも的確だが、今回の投資だけは千慮一失だったと言える。
- 専門家の予測が外れたからといって責めすぎるべきではない。千慮一失ということもある。
- 十分に確認したつもりだったが、資料の数字を一桁誤ったのは千慮一失だった。
- 彼ほど慎重な研究者でも実験条件を見落とすとは、まさに千慮一失だ。
類義語
- 弘法にも筆の誤り
- 猿も木から落ちる
- 河童の川流れ
- 上手の手から水が漏る
- 智者も千慮に一失あり
対義語
- 万全無欠
- 完全無欠
- 百発百中
- 一分の隙もない