千巌万壑
読み方
せんがん ばんがく意味
無数のごつごつした岩山と深い谷のこと。転じて、奥深く険しい山岳地帯や、岩峰と渓谷が重なり合う雄大で複雑な山水の景観をいう。由来
中国・南朝宋の逸話集『世説新語』言語篇(5世紀前半、劉義慶編、430年頃成立)に、画家の顧愷之が会稽の山水を「千巌競秀、万壑争流」と評した話がある。「千巌」は多くの岩山、「万壑」は多くの谷を表し、その二語が結びついて「千巌万壑」という成語として用いられるようになった。備考
文語的で硬い表現。日常会話より、紀行文・漢詩文調の文章・美術批評などで、険しく雄大な山水を格調高く述べる際に用いられる。例文
- 展望台に立つと、千巌万壑の山並みが夕日に染まっていた。
- その水墨画は、千巌万壑の景をわずかな墨の濃淡で表現している。
- 修験者たちは千巌万壑の奥に分け入り、厳しい行を続けたという。
- 登山道は千巌万壑の間を縫うように続き、初心者にはかなり険しい。
- 古い紀行文には、この地方の山水が千巌万壑としてたびたび描かれている。
類義語
- 深山幽谷
- 万壑千巌
- 千山万水
- 山岳重畳
- 群山万壑
対義語
- 一望千里
- 平坦無変
- 平野広闊