十方世界
読み方
じっぽう せかい意味
仏教で、東・西・南・北の四方、四維(東北・東南・西南・西北)、上下を合わせた十の方向に存在するすべての世界のこと。転じて、宇宙全体、ありとあらゆる場所や世界を広く指す表現。由来
仏教語に由来する。古代インド仏教の「十方」(サンスクリット語で十の方角を表す概念)と、衆生や仏の住む「世界」が漢訳仏典で結びついた語。中国で漢訳仏典が盛んに作られた後、日本へは仏教伝来以後、奈良時代ごろから経典・仏教思想とともに受容されたと考えられる。正確な成立年は不明。備考
主に仏教・宗教的文脈で用いられる語。日常会話ではまれだが、文学的に「全宇宙」「あらゆる場所」の意味で使われることもある。例文
- 仏は十方世界の衆生を救うと説かれている。
- 寺の法話では、十方世界に広がる仏の慈悲について語られた。
- 彼の想像力は十方世界を駆けめぐるほど自由だった。
- 経典には、十方世界に数えきれないほどの仏国土があると記されている。
- この一輪の花にも、十方世界へ通じる命のつながりを感じる。
類義語
- 三千世界
- 全世界
- あらゆる世界
- 法界
- 十方刹土