十万億土
読み方
じゅうまんおく ど意味
きわめて遠く隔たった場所・距離のたとえ。仏教では、この娑婆世界から西方に十万億の仏土を過ぎた先に阿弥陀仏の極楽浄土があると説くことに由来し、現実的にも心理的にも遠い隔たりを表す。由来
仏教語。阿弥陀仏の極楽浄土が「これより西方、十万億の仏土を過ぎた所にある」と説かれる浄土経典に基づく。原典は古代インド成立の浄土教経典で、漢訳は5世紀前後に中国で行われ、日本には飛鳥〜奈良時代に伝来した。備考
仏教・浄土教に由来する語で、日常会話ではやや文語的・古風。距離の遠さだけでなく、心理的・理念的な隔たりにも用いられる。例文
- 故郷は同じ国内にあるのに、忙しさのせいで十万億土の彼方のように感じる。
- あの頃の夢と今の生活との間には、十万億土ほどの隔たりがある。
- 祖母は極楽は十万億土の西にあるのだと、幼い私に語ってくれた。
- 彼の理想論は立派だが、現実の職場からは十万億土も離れている。
- 二人は隣町に住んでいるだけなのに、仲違いしてからは十万億土に隔てられたようだった。
類義語
- 遥か彼方
- 千里万里
- 雲泥万里
- 天涯地角
対義語
- 近在咫尺
- 一衣帯水