剣呑剣幕
読み方
けんのん けんまく意味
今にも争いごとや騒動が起こりそうな、非常に険悪で物々しい雰囲気や様子をいう。怒りや敵意が表に出ていて、その場にいる人が危険や不穏さを感じるような状態を強く表す語。由来
『剣呑』は近世から「危険・不穏」、『剣幕』は怒気を帯びた激しい様子を表す語。意味の近い二語を重ねて強調した成句で、遅くとも江戸時代には成立していたと考えられる。正確な初出年は未詳。備考
主に人間関係や場の空気の険悪さに使う。やや古風で硬い響きがあり、小説や文章で見かけやすい。『剣呑』は『険呑』と書かれることもある。例文
- 会議室は部長と課長の言い争いで、剣呑剣幕の空気に包まれた。
- 条件交渉がこじれた途端、場の雰囲気は一気に剣呑剣幕となった。
- 玄関先で二人が剣呑剣幕でにらみ合っており、誰も口をはさめなかった。
- 何気ない一言が火種となって、宴会の席を剣呑剣幕にしてしまった。
- 小説では、突然の告発によって祝宴の場が剣呑剣幕へと変わる。
類義語
- 一触即発
- 険悪
- 殺気立つ
- 不穏
- 物々しい
対義語
- 和気藹々
- 平穏無事
- 和やか
- 融和
- 円満