剣呑剣幕
読み方
けんのん けんまく意味
相手の態度や場の空気が荒々しく、とげとげしい気配を帯びていて、今にも揉め事や衝突が起こりそうなさま。「剣呑(危なげ・物騒)」と「剣幕(怒りの勢い・険しい表情や口調)」を重ね、緊張感の強い状況を強調して言う。由来
「剣呑」は江戸期から見られる語で「危険・物騒」の意(語源には諸説あり、確定しない)。「剣幕」は同じく江戸期の口語で、剣を抜いたような迫力=怒気の勢い・険しい形相を表す。両語を連ねた「剣呑剣幕」は、近代以降に強調表現として用いられるようになったとされるが、成立年代の特定は難しい。備考
「剣呑」「剣幕」は単独でも使うが、重ねると「険悪さ・物騒さ」を強調する。会話寄りの表現。人の態度にも場の雰囲気にも使える。例文
- 会議室は剣呑剣幕な空気に包まれ、誰も口を挟めなかった。
- 上司が剣呑剣幕で迫ってきたので、こちらも言葉を選んだ。
- SNSでのやり取りが剣呑剣幕になり、結局は直接話して和解した。
- 事情聴取の場が剣呑剣幕にならないよう、私は仲裁に入った。
- 彼の剣呑剣幕な物言いに、周囲は一歩引いて様子を見ていた。
類義語
- 剣呑模様
- 不穏
- 険悪
- 物々しい
- 殺気立つ
- 一触即発
対義語
- 和気藹々
- 温厚篤実
- 泰然自若
- 平穏無事