前倨後恭
読み方
ぜんきょ こうきょう意味
はじめは相手を見下して横柄にふるまっていたのに、立場や損得が変わると急にうやうやしく接すること。相手の勢いや利益の有無によって態度をがらりと変える、打算的で調子のよいふるまいを非難していう。由来
中国戦国時代の故事に由来する。出典は『戦国策』や『史記・蘇秦列伝』とされ、紀元前3世紀〜前1世紀ごろに文章としてまとめられた。蘇秦が貧しかった頃は周囲に冷遇されたが、出世すると急に恭しい態度を向けられたことから、前は傲慢で後に丁重になる態度をいうようになった。備考
人の打算的な態度を批判的にいう語。文章語・評論で見られることが多く、日常会話では「手のひらを返す」「態度を豹変させる」などで言い換えられることも多い。例文
- 彼の前倨後恭な態度には、相手の地位で接し方を変える卑しさが表れている。
- 最初は鼻にもかけなかったのに、こちらの実績を知ると前倨後恭になった。
- その営業担当者は契約前後で前倨後恭の差が激しく、信用できない。
- 権力者にだけ前倨後恭な人は、結局まわりから信頼を失う。
- 成功した途端に親戚が急に親切になり、前倨後恭という言葉を思い出した。
類義語
- 手のひらを返す
- 態度豹変
- 阿諛追従
- 付炎附勢
対義語
- 終始一貫
- 一視同仁