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切問近思

読み方

せつもん きんし

意味

身近で切実な問題について真剣に問い、現実に即して深く考えること。学問や修養において、遠大で抽象的な議論に流れず、自分に関わる事柄を丁寧に検討し、理解と実践を深める姿勢をいう。

由来

中国の儒教古典『論語』子張篇にある「博く学びて篤く志し、切に問いて近く思う、仁其の中に在り」に由来する。成立は孔子の没後、戦国時代ごろ(紀元前5〜前3世紀頃)に編纂されたとされるが、正確な成立年は不明。

備考

儒教・朱子学的な学問修養の語で、日常会話ではまれ。文章語・講話・教育理念などで用いられることが多い。

例文

  • 研究テーマを広げる前に、まず自分の現場で起きている課題を切問近思することが大切だ。
  • 先生は、知識を暗記するだけでなく切問近思の態度で学ぶよう学生に説いた。
  • 地域医療の改善には、遠い理想論よりも、患者の声を切問近思する姿勢が求められる。
  • 彼の論文は派手さはないが、日常の疑問を切問近思して得た堅実な成果である。
  • 経営改革を進めるなら、まず社員の不安や顧客の不満を切問近思しなければならない。

類義語

  • 博学審問
  • 切磋琢磨
  • 格物致知

対義語

  • 不学無術
  • 浅学非才
  • 空理空論

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