八紘一宇
読み方
はっこう いちう意味
世界のすべてを一つの家のようにまとめること、また世界を一家のように考えることをいう。もとは理想的な天下統一観を表す語だが、近代日本では対外膨張や皇国史観を正当化する政治的標語として使われたため、歴史的・思想的な含みが強い。由来
『日本書紀』(養老4年・720年)の神武天皇に関する記述「掩八紘而為宇(八紘をおおいて家となす)」に由来するとされる。八紘は四方八方、宇は家・屋根の意で、「天下を一つの家のようにする」という発想を表す。のちに昭和前期、特に昭和15年(1940年)前後に国策的スローガンとして強く用いられた。備考
古典由来の語だが、現在は戦前・戦中の国家主義や対外侵略を連想させることが多い。日常的な美称としては使いにくく、主に歴史・思想の文脈で扱われる。例文
- 「八紘一宇」は、戦前の日本で国家理念として掲げられた語として知られている。
- 歴史の授業で、八紘一宇がどのように戦時宣伝に利用されたかを学んだ。
- 研究者は、八紘一宇の古典的な意味と近代の政治的用法を分けて論じている。
- その資料館には、『八紘一宇』と大きく書かれた当時の標語ポスターが展示されていた。
- 歴史的背景が重い言葉なので、八紘一宇という表現を使う際には文脈への配慮が必要だ。
類義語
- 天下一家
- 四海同胞
- 万邦協和
対義語
- 四分五裂
- 群雄割拠
- 分裂対立