克己復礼
読み方
こっき ふくれい意味
自分の私欲やわがままな心に打ち勝ち、社会的・道徳的な規範である「礼」に立ち返ること。儒教では、欲望を抑えて礼にかなった行動をすることが「仁」を実現する道だとされる。由来
『論語』顔淵篇の「克己復礼為仁(一日克己復礼すれば、天下仁に帰す)」に由来する。孔子が弟子の顔淵に「仁」とは何かを説いた言葉で、己に克ち礼に復ることを仁の実践とした。『論語』の成立は諸説あるが、戦国時代初期ごろ、紀元前5〜前4世紀ごろとされる。備考
儒教思想に基づく硬い表現で、日常会話よりも論説・教育・倫理・ビジネス訓話などで用いられる。「復礼」は「礼に戻る」の意。例文
- 彼は出世欲に流されず、克己復礼の精神で公正な判断を下した。
- リーダーには、感情的な反応を抑える克己復礼の態度が求められる。
- 茶道の稽古を通じて、彼女は克己復礼の大切さを学んだ。
- 不正な利益を得る機会があったが、克己復礼を心に留めて断った。
- 孔子の教えを読むと、克己復礼が単なる我慢ではなく人格修養の道であることがわかる。
類義語
- 克己自制
- 自己抑制
- 修己治人
- 礼節遵守
対義語
- 放縦不羈
- 放逸無慚
- 私利私欲
- 我利我欲