先憂後楽
読み方
せんゆうこうらく
意味
世の中や人々のためにまず苦労や心配を引き受け、物事が良くなってから楽しむという心構え。公に尽くす者の理想とされる。
由来
中国・北宋の范仲淹(989–1052)が1056年に書いた『岳陽楼記』の句「先天下之憂而憂、後天下之楽而楽」に由来する(日本での定着時期は不詳)。
備考
政治・行政やリーダーの徳目として用いられやすい。原典は漢文の一句で、四字熟語としてはその要旨を取った表現。美徳として称賛される一方、自己犠牲の強要にならない配慮も必要。
例文
- 彼は先憂後楽を信条に、皆が帰ったあとも一人で後片付けをしていた。
- 先憂後楽の姿勢で、問題が起きる前にリスクを洗い出して対応する。
- 市長は先憂後楽を掲げ、目先の人気より市民の安全を優先した。
- 先憂後楽と言うだけでなく、まず自分が動いて周囲を助けることが大切だ。
- 先憂後楽の精神があれば、苦しい時期も目的を見失わずに耐えられる。
類義語
- 先憂後楽(せんゆうこうらく)の精神
- 先天下之憂而憂後天下之楽而楽
- 先憂後楽(の心得)
対義語
- 先楽後憂
- 先楽後苦