借花献仏
読み方
しゃっか けんぶつ意味
他人の花(借りた花)を仏に供えて、自分が供養したような顔をすること。転じて、他人の物や力を借りて手柄を立てたり、体裁を整えたりするたとえ。恩恵を受ける側には実質的な損がない場合もあるが、当人の誠意や実が伴わない点を批判的にいう。由来
仏前に花を供える「献仏」という行為に、借りてきた花を用いる意から成る。中国の成句・仏教説話に基づく語とされ、日本では江戸期以降の語彙として用例が見られるが、成立の正確な年代は不詳。借り物で功徳や面目を得ようとする心を戒める趣旨で用いられてきた。備考
他人のものを借りて体裁や手柄を得ることを皮肉る語。必ずしも犯罪性を含むわけではないが、誠意の欠如・横取りのニュアンスが強い。例文
- 彼は部下の資料をそのまま使って発表し、借花献仏だと陰口を叩かれた。
- 友人から借りた高級時計を着けて商談に臨むとは、まさに借花献仏だ。
- 先輩の紹介で仕事を取れたのに、自分の実力だけで勝ったように振る舞うのは借花献仏に近い。
- 寄付はありがたいが、他人の善意を利用して名声だけ得るのでは借花献仏になってしまう。
- その企画は他社のアイデアの焼き直しで、借花献仏と批判されても仕方がない。
類義語
- 借物済し
- 借り物
- 他人頼み
- 仏作って魂入れず
対義語
- 実利優先
- 無駄骨
- 冷淡無情