倚門之望
読み方
いもん の ぼう意味
母親が、外出した子の帰りを門にもたれて待ちわびること。転じて、親が子を案じ、無事に帰ってくることを切に待つ深い親心や、母の慈愛を表す。由来
中国の古典『戦国策』斉策に見える故事に由来する。前漢末(紀元前1世紀ごろ)に劉向が編纂したとされる書で、斉の王孫賈の母が「朝出て晩く帰れば門に倚って望み、暮れに出て帰らなければ里門に倚って望む」と語り、子を案じて待つ母の心を示したことから。備考
古風で文章語的な表現。日常会話では「親心」「母が帰りを待ちわびる」などと言うことが多い。母の愛を強調する文脈で用いられる。例文
- 留学中の娘から連絡がない夜、母は倚門之望の思いで電話を待っていた。
- 戦地へ赴いた息子の無事を祈る母の姿は、まさに倚門之望そのものだった。
- 門灯をつけたまま帰りを待つ祖母の背中に、倚門之望の情がにじんでいた。
- 親元を離れて初めて、毎晩のように帰宅を案じてくれた母の倚門之望を知った。
- 災害で交通が止まり、家族は倚門之望の思いで彼の帰宅を待ち続けた。
類義語
- 倚閭之望
- 倚門倚閭
- 倚閭の情
- 親心
- 母の慈愛