余韻嫋々
読み方
よいん じょうじょう意味
音や言葉、作品などが終わったあとも、その響きや味わい、感動が細く長く残り、心に深い印象を与え続けること。特に音楽・詩歌・演技などについて、尽きない風情や余情が漂うさまをいう。由来
「余韻」は鳴り終えた後にも残る響きの意。「嫋々(嫋嫋)」は中国古典由来の語で、細く長くたなびく・絶えずに続くさまを表し、六朝〜唐代(6〜9世紀ごろ)の詩文にも用例が見られる。これらが結び付いた漢語的表現で、日本では近代以降、文芸批評や鑑賞文で広く定着したと考えられるが、正確な初出年は不詳。備考
主に文章語・鑑賞語。音楽、詩歌、演技、文章などに対して、終わった後も美しい響きや情趣が残ることをほめて使う。「余韻嫋嫋」とも書く。例文
- 演奏が終わったあとも、ホールには余韻嫋々たる響きが残っていた。
- その短歌は言葉数こそ少ないが、読後には余韻嫋々の趣が漂う。
- 名優のせりふ回しは、舞台が暗転した後まで余韻嫋々として観客の胸に残った。
- 山寺の鐘の音が谷あいにこだまし、余韻嫋々と夕暮れへ溶けていった。
- 説明しすぎない結末だからこそ、この映画は余韻嫋々たる名作になっている。
類義語
- 余情嫋々
- 韻味無窮
- 情趣深長
対義語
- 無味乾燥
- 索然無味
- 味気ない