仏口蛇心
読み方
ぶっこう だしん意味
表面では仏のようにやさしく親切なことを言いながら、内心では蛇のように意地が悪く、相手を害そうとする心を持っていること。口先は柔らかいが、本心は陰険で信用できない人や態度をいう。由来
中国由来の成語で、仏のようにやさしい口ぶりと、蛇のように険悪な心を対比した表現。正確な初出ははっきりしないが、遅くとも宋代(10〜13世紀ごろ)までには成立していたと考えられ、日本へは漢籍を通じて伝わった。備考
人の二面性や陰険さを強く非難する硬い表現で、日常会話より文章語で使われやすい。近い意味の語に「口蜜腹剣」がある。例文
- 彼はいつも丁寧な言葉を使うが、陰では同僚を陥れようとする仏口蛇心の人物だ。
- 甘い条件ばかり並べる相手には、仏口蛇心ではないかと慎重になるべきだ。
- その政治家は弱者に寄り添うような発言をしたが、実態は仏口蛇心だと批判された。
- 時代小説には、仏口蛇心の僧が主人公をだます場面がよく描かれる。
- 表面だけの親切に惑わされず、仏口蛇心の態度を見抜く目を持ちたい。
類義語
- 口蜜腹剣
- 面従腹背
- 笑裏蔵刀
対義語
- 心口如一
- 光明正大
- 誠心誠意