人身御供
読み方
じんしん ごくう意味
他人の利益や目的のために、ある人を犠牲にして差し出すこと。また、その犠牲にされる人。現代では比喩的に、組織や上層部の失策の尻ぬぐいを特定の個人に負わせる、といった意味でも用いられる。由来
古くは神仏や神霊を鎮めるために人を供物として捧げた風習(人身供犠)に由来する語。「御供(ごくう)」は神仏に供えるものの意。四字熟語としての成立時期は明確でないが、近世以降の文献で用例が見られ、近代以降は比喩表現としても定着した。備考
非常に強い語感で、実際の「人身供犠」を想起させるため慎重に用いる。多くは比喩で「スケープゴート」に近いが、犠牲を“差し出す”意が強い。例文
- 不祥事の責任を一人に押しつけ、彼を人身御供にするのは卑怯だ。
- 現場の担当者が人身御供にされ、上層部は説明責任を果たさなかった。
- 彼女は組織の都合で人身御供にされかけたが、周囲が止めた。
- 失敗の原因を検証せずに誰かを人身御供にしても、問題は解決しない。
- 改革の名の下に弱い立場の人を人身御供にする政策には反対だ。
類義語
- 生贄
- 犠牲
- 身代わり
- スケープゴート
- 贖罪羊
対義語
- 自業自得
- 自己責任
- 身から出た錆