五里霧中
読み方
ごり むちゅう意味
物事の事情や進むべき方向がまったくつかめず、どうしてよいか分からない状態をいう。濃い霧の中で周囲も道筋も見えないように、判断材料がなく先行きが見通せず、途方に暮れているさまのたとえ。由来
中国・後漢時代(1〜2世紀)の人物、張楷にまつわる故事が起源。5世紀ごろ成立した歴史書『後漢書』張楷伝に、張楷が道術で「五里四方を霧で覆う(五里霧を作る)」ことができたとある。そこから、霧で何も見えず方向が分からない状態のたとえとして用いられるようになった。備考
比喩表現として使うのが普通で、実際の霧を指すことは少ない。「五里霧中だ」「五里霧中に陥る」「捜査は五里霧中」など、先行き不明の状況によく用いる。例文
- 突然方針が変わり、チームは今後の進め方が五里霧中になった。
- 証拠が少なく、事件の真相はいまだ五里霧中だ。
- 留学したばかりのころは、言葉も習慣も分からず毎日が五里霧中だった。
- 景気の先行きが読めず、経営陣は五里霧中の判断を迫られている。
- 説明が抽象的すぎて、参加者は何をすべきか五里霧中のままだ。
類義語
- 暗中模索
- 途方に暮れる
- 右往左往
- 手探り状態
対義語
- 一目瞭然
- 明々白々
- 判然明白
- 胸中成竹