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二律背反

読み方

にりつはいはん

意味

二つの命題・原理が、どちらももっともらしく成立しそうなのに、両立せず互いに反すること。特に論理・哲学で用いられる。

由来

西洋哲学・論理学の「antinomy(アンチノミー)」の訳語として明治期に定着したとされるが、正確な成立年は不詳。カント哲学で有名になった概念を背景に、「二つの律(法則)が背き反する」意から作られた。

備考

日常でも使うが、元は哲学・論理学の用語。単なる「悩み」より「両立困難な対立」を指す。誤って「二律反背」などの語形にしない。

例文

  • この制度は公平性と効率性の二律背反を抱えている。
  • 品質を上げればコストが増えるという二律背反に悩まされる。
  • 自由と安全はしばしば二律背反の関係にある。
  • 彼の説明は二律背反を含んでいて、どこか論理が破綻している。
  • 環境保護と経済成長の二律背反をどう調整するかが課題だ。

類義語

  • 相反
  • 矛盾
  • 自己矛盾

対義語

  • 一貫性
  • 首尾一貫

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