事々物々
読み方
ことごと ものもの意味
一つ一つの事柄や物、または世の中のあらゆる事物をまとめていう古風な表現です。個々の細かな点にまで及ぶこと、もれなく全部に関わることを表す場合もあります。日常会話よりも、文章語・評論・思想的な文脈で見られます。由来
『事ごと(個々の事柄)』『物もの(個々の物・事物)』という重ね語を並べた古い表現です。和語的な語感を持ちつつ、漢文訓読調の文章でも用いられてきました。成立の正確な初出年は未詳ですが、遅くとも近世(江戸時代、17〜19世紀)には通用していたと考えられます。備考
古風で文章語的。現代の日常会話ではかなりまれで、『万事万物』『あらゆるものごと』などに言い換えることが多い。辞書には見出しがあるが、知名度は高くない。例文
- 彼は古い町並みの事々物々にまで目を向け、記録を残した。
- 禅の講義では、事々物々に仏のはたらきが現れると説かれた。
- 改革の影響は、役所の制度だけでなく庶民の暮らしの事々物々に及んだ。
- 母は旅支度の事々物々を前の晩のうちに整えてしまった。
- この歴史小説は、当時の都の事々物々を細やかに描いている。
類義語
- 万事万物
- 森羅万象
- 一切合切
- あらゆる事物