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九仞之功

読み方

きゅうじん の こう

意味

長い年月をかけて積み重ね、もう少しで完成するほどに至った大きな努力・事業の成果。また、そのように完成間近まで達した功績をいう。多くは「九仞の功を一簣に欠く」の形で、最後のわずかな油断や手抜きで台無しにする、という戒めとして用いられる。

由来

中国古典『書経』(周代の文献として伝わるが成立年代は諸説あり不詳)などに見える「為山九仞、功虧一簣(山を築くのに九仞に至りながら、一簣の土が欠けて功が失われる)」に由来する。「仞」は高さの単位、「簣」は土を運ぶかごで、最後の一かご分を欠くと完成しないことから、終盤の詰めの重要さを説く。日本では漢文教養を通じて受容された。

備考

単独でも通じるが、一般には「九仞の功を一簣に欠く」の形でよく使う。硬い文章語・教訓的表現。口語では「最後の詰めが甘い」などに言い換えられる。

例文

  • ここまで積み上げた九仞之功を、締め切り前の油断で失いたくない。
  • 研究は九仞之功に至ったが、検証不足があれば一気に崩れる。
  • 交渉は九仞之功、あとは最終合意の文言調整だけだ。
  • ダイエットも九仞之功の段階で暴飲暴食すると元に戻る。
  • 監査直前に資料を紛失し、九仞之功が水の泡になりかけた。

類義語

  • 九仞の功を一簣に欠く
  • 功成名遂
  • 大功成就

対義語

  • 一簣之敗
  • 功虧一簣
  • 徒労無功

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