主客転倒
読み方
しゅかく てんとう意味
本来は中心であるものと従属的なもの、目的と手段、重要なものと付随的なものなどの関係が逆になってしまうこと。主であるべき側より客や枝葉の側が前面に出て、物事の筋道や優先順位がおかしくなる状態をいう。由来
明確な初出や成立年代は不詳。漢語の「主客」(主人と客、転じて主と従・中心と周辺)と「転倒」(逆さまになること)を組み合わせた表現で、日本語では近代以降、「立場・優先順位・目的と手段などが逆になる」という比喩的な意味で定着したと考えられる。備考
「本末転倒」と非常に近い意味で使う。字面は「主人と客」だが、実際には対人関係に限らず、目的と手段、中心と周辺、優先順位の逆転を幅広く表す。例文
- 形式ばかり気にして内容がおろそかになるのは、まさに主客転倒だ。
- 健康のための運動なのに、記録を伸ばすこと自体が目的になると主客転倒になりかねない。
- 会議では資料作りに時間をかけすぎて議論が浅くなり、主客転倒だと指摘された。
- お客様への配慮を優先するあまり、現場の安全確認を後回しにするのは主客転倒である。
- SNSで評価を得ることばかり考えて作品そのものへの思いを失えば、それは主客転倒と言える。
類義語
- 本末転倒
- 軽重倒置
- 冠履顛倒
対義語
- 順当
- 適切
- 軽重得宜