不惜身命
読み方
ふしゃく しんみょう意味
自分の身や命を惜しまず、信念・大義・使命・仏道のために力を尽くすこと。本来は仏教で、正しい教えを守り広めるためには生命の危険さえ顧みない強い決意を表す語。転じて、ある目的のために献身的に尽くす意味でも使う。由来
仏教語。『法華経』勧持品第十三に見える「不惜身命 但惜無上道(身命を惜しまず、ただ無上道を惜しむ)」に由来する。原典は1〜2世紀ごろのインドで成立したとされ、漢訳の代表的なものは5世紀初頭(後秦)の鳩摩羅什訳。日本には仏教伝来以後に広まり、四字熟語として定着した。備考
本来は仏教的・宗教的文脈で用いられる重い語。現代では比喩的に「身を挺して尽くす」の意でも使うが、日常会話ではやや硬く、文章語・演説語として現れやすい。例文
- 彼は不惜身命の覚悟で被災地の救助活動にあたった。
- 法を守るために不惜身命で布教した僧侶の記録が残っている。
- その記者は真実を伝えるため、不惜身命ともいえる取材を続けた。
- 彼女の不惜身命の働きぶりに、周囲は深く心を打たれた。
- 理想の実現に向けて不惜身命で尽くす姿勢は、時に人を動かす。
類義語
- 粉骨砕身
- 滅私奉公
- 献身
- 一身をなげうつ
対義語
- 明哲保身
- 自己保身
- 事なかれ主義