不偏不倚
読み方
ふへん ふき意味
考え方や判断が一方にかたよらず、特定の人・立場・利益に寄りかからないこと。公平で中立な態度を保ち、私情や利害に左右されずに物事を扱うさまをいう。由来
「偏」はかたよること、「倚」は寄りかかること。中国の儒教経典『礼記』の「中庸」思想に由来し、南宋の朱熹『中庸章句』(12世紀ごろ)に「中者、不偏不倚、無過不及之名」と説かれた表現が広まった。日本には漢籍受容を通じて伝わった。備考
文章語・改まった場面で用いられる。政治、司法、報道、評価など、公平性が強く求められる文脈と相性がよい。例文
- 裁判官には、不偏不倚の姿勢で事実を見極めることが求められる。
- 編集委員会は不偏不倚を旨とし、特定の政党に肩入れしない方針を示した。
- 上司が不偏不倚に評価してくれたので、部下たちは結果に納得した。
- 報道機関は、不偏不倚の立場から多様な意見を紹介する責任がある。
- 利害関係者が多い会議だからこそ、議長には不偏不倚な判断が必要だ。
類義語
- 公平無私
- 厳正中立
- 不偏不党
- 中立公正
- 公明正大
対義語
- 依怙贔屓
- 偏頗不公
- 党同伐異
- 公私混同