三折之肱
読み方
さんせつ の こう意味
何度も失敗したり苦しい経験を重ねたりすることで、物事の道理や対処法に通じ、優れた判断力や技量を身につけること。特に、医術や専門的技能は実地の経験によって磨かれるという意味で用いられる。由来
中国の古典『春秋左氏伝(左伝)』定公十三年に見える「三折肱、知為良医(肱を三たび折りて、良医たるを知る)」に由来するとされる。肘や腕を三度折るほどの経験をすれば、よい医者の見分け方や治療の要領が分かる、という意。故事の時代背景は春秋時代の魯・定公十三年、紀元前497年ごろで、書物としての成立は戦国時代、紀元前4世紀ごろとされる。備考
非常に古風で硬い表現。日常会話ではあまり使われず、文章語・訓話・スピーチで経験の価値を強調する際に用いられる。例文
- 彼は何度も起業に失敗したが、今では三折之肱の経営者として若手に助言している。
- 現場での失敗を恐れるな。三折之肱というように、経験こそが判断力を育てる。
- 長年の事故対応で鍛えられた彼女の落ち着きは、まさに三折之肱のたまものだ。
- 教科書だけでは分からないことも多く、職人の技は三折之肱によって磨かれる。
- 新人時代の苦労があったからこそ、彼は三折之肱の技術者として信頼されている。
類義語
- 百戦錬磨
- 老練
- 熟練
- 経験豊富
- 失敗は成功の母
対義語
- 未熟
- 経験不足
- 生兵法
- 紙上談兵