万里一空
読み方
ばんり いっくう意味
万里の彼方まで広がる世界も一つの空の下にある、という意から、どこまでも一つの目標や信念に心を定め、脇目を振らずに努力し続けることをいう。転じて、雑念に惑わされず、一つの道を深く究めようとする不動の精神も表す。由来
江戸前期の剣豪・宮本武蔵(1584?–1645)に由来するとされる語。1645年(正保2)頃成立の『五輪書』の思想や、武蔵の書『万里一空』に結び付けて理解されることが多い。『万里の遠くまで広がる天地も、結局は同じ一つの空の下にある』という発想から、目標を一つに定めて一道を究める意が生まれた。厳密な初出には諸説ある。備考
武道、とくに剣道で好んで使われる語。現代では『一つの目標に集中する』意味で広く用いられるが、もとは大きな視野と不動の心を含む表現。例文
- 監督は選手たちに、万里一空の精神で日々の稽古を積み重ねるよう説いた。
- 彼は起業してから十年、万里一空の思いで新技術の開発に打ち込んできた。
- 受験勉強では、万里一空の姿勢で志望校合格という一点に集中することが大切だ。
- 茶道や剣道には、万里一空に通じる、一つの道を深く究める心構えがある。
- 年の初めに『万里一空』と書き初めし、今年は研究に迷わず専念すると決めた。
類義語
- 一意専心
- 専心一意
- 一心不乱
- 初志貫徹
- 精神一到
対義語
- 右往左往
- 優柔不断
- 朝令暮改
- 意馬心猿