万物流転
読み方
ばんぶつ るてん意味
この世のあらゆるものは、同じ状態にとどまらず、絶えず移り変わっていくということ。人の運命、社会、自然、価値観など、すべては変化の流れの中にあるという考えを表す。由来
「流転」はもともと仏教語で、迷いの世界で生死を繰り返し、移り変わっていくことを意味した語です。四字熟語としての「万物流転」は、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの思想「万物は流転する(パンタ・レイ)」を日本語で表した言い方として、近代の西洋哲学受容が進んだ明治期(19世紀後半)以降に広まったとされます。正確な初出年は不詳です。備考
文章語・哲学的な響きが強く、会話より評論や随筆で使われやすい。仏教的な無常観と、近代哲学の訳語としての背景の両方を感じさせる表現。例文
- 歴史を学ぶと、国家や制度も万物流転の例外ではないとわかる。
- 春の花が散って若葉へ移る景色に、万物流転の理を感じた。
- 技術革新の激しい現代では、企業も万物流転を前提に戦略を立てる必要がある。
- 彼は失敗に落ち込んだが、万物流転だから状況は必ず変わると自分に言い聞かせた。
- その随筆は、人生の無常を万物流転という言葉で静かに描いている。
類義語
- 諸行無常
- 有為転変
- 生々流転
- 栄枯盛衰
対義語
- 永久不変
- 不易不変
- 千古不易