七難八苦
読み方
しちなん はっく意味
多くの災難(七難)と、さまざまな苦しみ(八苦)に次々と遭うこと。人生には避けがたい困難や苦痛が重なる、または非常に苦しい境遇にある、という意味で用いる。仏教的な語感を伴い、試練の多さを強調する表現。由来
仏教語に由来する。「七難」は仏典などで説かれる国家・社会に起こる七種の災い(例:火難・水難・風難など諸説)を指し、「八苦」は仏教でいう人間の根本的な八つの苦(生・老・病・死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦)。成立年代は特定しにくいが、概念自体は古代インド仏教に遡り、日本では仏教受容(飛鳥〜奈良時代、6〜8世紀頃)以降に広まったと考えられる。備考
「七」「八」は数の厳密さより“多い”の強調。やや硬い文語的表現で、苦労話・回想・文章語に向く。宗教的背景(八苦)を知ると理解が深まる。例文
- 彼は七難八苦を乗り越えて、ようやく独立を果たした。
- 七難八苦の末に完成した作品だからこそ、思い入れが深い。
- 災害と不況が重なり、この町は七難八苦の状況にある。
- 七難八苦の人生でも、支えてくれる人がいれば歩いていける。
- 受験期は七難八苦だったが、今となっては良い経験だ。
類義語
- 艱難辛苦
- 悪戦苦闘
- 苦難辛苦
- 多難多苦
対義語
- 順風満帆
- 平穏無事
- 安穏無事
- 無病息災