一飲一啄
読み方
いちいん いったく意味
一口飲むこと、一口ついばむことの意から、日々のごく小さな飲食や出来事でさえ、すべて前世からの因縁や定めによるということ。転じて、人生の些細なことにも偶然ではない理由や巡り合わせがある、という仏教的な考えを表す。由来
中国禅宗の成句「一飲一啄、莫非前定(いちいんいったく、みなこれぜんじょう)」に由来します。意味は「一度飲み、一度ついばむことさえ、前もって定まっていないものはない」。宋代の禅籍に見える表現で、11~12世紀ごろまでに成立したと考えられます。日本には禅語として伝わり、四字熟語として定着しました。備考
主に仏教・禅の文脈で使われるやや古風な語です。日常会話での使用頻度は高くなく、単独よりも「一飲一啄、莫非前定」の形で知られることがあります。例文
- 禅では、一飲一啄も因縁によって定まると説かれる。
- 彼は今の暮らしを一飲一啄と思い、毎日の食事に感謝している。
- この出会いも一飲一啄の縁だと言われ、私は不思議と納得した。
- 修行僧は、一飲一啄をおろそかにせず、施された食事をありがたく頂いた。
- 人生の浮き沈みを一飲一啄と受け止めれば、目の前の出来事にも意味が見えてくる。
類義語
- 因果応報
- 前因後果
- 宿世因縁