一視同仁
読み方
いっし どうじん意味
すべての人を差別せず、同じように慈しみ、公平に扱うこと。身分・立場・親しさの違いによって対応を変えず、誰に対しても平等に接する態度をいう。由来
中国・唐代の文人、韓愈の『原人』に見える語で、成立は8~9世紀ごろとされます。本文の「一視而同仁(すべてを同じように見て、等しく仁を施す)」に由来し、聖人は人をえり好みせず、万人に公平に慈愛を及ぼすという思想を表します。日本には漢籍の受容とともに伝わりました。備考
文章語・論説で使われやすい語です。単なる「同じ扱い」よりも、えこひいきせず、仁愛をもって平等に接するという道徳的な響きがあります。例文
- 彼は役職や年齢に関係なく、部下全員に一視同仁の態度で接している。
- 教師には、成績や家庭環境で生徒を分けず、一視同仁に指導する姿勢が求められる。
- その医師は貧富の差を問わず、一視同仁に患者を診ることで知られていた。
- 行政サービスは国籍や立場にかかわらず、一視同仁に提供されるべきだ。
- 理想としては一視同仁だが、現実には個々の事情への配慮も欠かせない。
類義語
- 公平無私
- 兼愛無私
- 博愛
対義語
- 厚此薄彼
- 依怙贔屓
- 党同伐異